- えど
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えど【江戸】〔川が海に臨む江の門(ト)(=出入リ口), または入り江のある所の意〕(1)東京の旧名。 古くは江戸氏の根拠地で, 武蔵国豊島郡江戸郷。 1457年太田道灌が江戸城を築き, 城下町として開けた。 1590年徳川家康が入城し, 1603年に幕府を開くに至って, 日本の政治・経済の中心となった。 享保(1716-1736)の頃一〇〇万人を超え, パリ・ロンドンをしのぐ人口を擁した。 1868年(慶応4)7月東京と改称。(2)新吉原やその他の遊里である深川・品川・新宿などからみて, 江戸市中(内神田・日本橋の辺りなど)をさして呼んだ称。~の敵(カタキ)を長崎で討つ〔江戸と長崎とは非常に離れているところから〕意外な所や全く別のことで昔の恨みを晴らす。~は諸国の入(イ)り込み江戸は地方の人が集まって, 入り交って住んでいる所の意。 江戸は諸国の立ち入り。 江戸は諸国の掃き溜(ダ)め。IIえど【穢土】(1)〔仏〕〔汚れた国土の意〕煩悩(ボンノウ)のある世界。 凡夫の住むこの世。 現世。⇔ 浄土「厭離(オンリ)~」(2)大便。 糞。
「四条の北なる小路に~をまる/宇治拾遺2」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.